あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

晴れた空と乾電池

どこにでもある。

本当に

驚くほど。

 

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探して歩いた毎日が

笑い話になってしまうくらい。

青い鳥の羽根は

自分ではつかめないものと

決めつけていたのが

余りにも

滑稽。

 

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親しい人が

「貴方は可哀相な人ね」

と、眉をひそめたから

「ああ、私は可哀相な人なのだ」

と、悲観して

それからわずかばかりの納得をして

その時、自分の価値観が定まったように

錯覚した。

 

どこへ転がっていたとしても

私は何故か

誰かのフィルターを通して

全てのモノを

眺めていた。

 

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今、ここにあるモノを

逃げずに見つめられるようになったのは

いつの事だったろうか。

どうせ逃げても

しつこい影のように

追いかけて来るのだと

諦めたのは

いつの事だったろうか。

 

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いや、違う。

諦めたのではない。

腑に落ちた、のだ。

 

私の中で

絶えず湧き出している

名付けようのない熱を持った物が

誰かへと連鎖し、ぬくもりを伝え、

派生し、作用するという

当たり前の現象を

ある瞬間、

悟ったのだ。

 

独りの人間として

自分を獲得するのは

正直、

有り得ないくらいに

リアルで、

シビア。

 

生まれたての赤ん坊が、

羊水の海から引き裂かれ、

有無を言わせず

自力で呼吸をさせられて

放り出されるくらいには。

 

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張り巡らされた

緻密な地図の上で、

何かのピースになるべく

運命づけられて投げ付けられた命なら

それを拾って

与えられた分だけ生き抜くのは

たぶん、義務なんだと思う。

 

満たされた乾電池が、

自分に託された容量だけ

発電して、

空っぽになり、

捨てられていくように。

 

この熱が、

無意味にならぬよう

誰かのモーターを

力強く回す原動力になるよう、

私という乾電池が作られたのなら、

今、目の前にある、

新しい命達に

持てるだけの熱量を

注ぎ終えたい。

 

晴れ晴れと空っぽになり、

綺麗さっぱり役立たずになれたなら、

くっきり澄み切ったこの空に向かって

腹の底から馬鹿笑いをしてやろう。

 

元気よく

翼を広げて飛び去って行く

青い鳥の風切り羽根を見上げながら

大きく、

大きく、

手を振り続けよう。