あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

手と手を合わせて、みなさんご一緒に、いただきます。

食べ物を

有り難いと思うのは

何も、生命維持の為に

必須であるものだからという

根源的な理由だけじゃないんだな。

 

f:id:akarinomori:20180118141615j:plain

 

暖か味のある陶器に

心を込めて盛られた

ちらし寿司。

サイの目に切られた卵の黄色。

ほぐし身の桃色。

華やぐレンコンの白。

散りばめられた枝豆の翡翠色。

 

f:id:akarinomori:20180118141853j:plain

 

千切り人参と炒り卵。

可愛らしい器に、

まるで

笑っているよう。

 

f:id:akarinomori:20180118141952j:plain

 

丁寧に

丁寧に

礼を尽くして

こしらえられたお膳。

 

f:id:akarinomori:20180118142051j:plain

 

驚くべきは

これが

病院食だという事。

 

塩分も糖分も脂肪分も

全部を計算されていてなお、

病床に座る人の

痛み、苦しみ、憂鬱を

一瞬だけでも慰める。

 

人は、身体の栄養さえ満たされていれば

幸せなんだろうかな。

 

私は考える。

食事は「餌」ではないのよね。

誰かの想いを運ぶもの。

それが食事の意味の一つであっても

いいのかもしれないのよね。

 

疲労するのは

身体だけじゃないもの。

 

息をするのもやっとの心に

響く喜びを届けられるのも

あるいは

食事じゃないかしら。

 

f:id:akarinomori:20180118142724j:plain

 

ふくふくと

膨らんでいく命を養う食事。

 

たぶん、

そういうのを

「御馳走」って

言うんだろうね。