駄目な思い出にやられちゃう日には
フラッシュバックのように
嫌な過去が
ふらっと私を訪れる時、
はつらつとしていた
さっきまでの気分に
ちょっとケチが付いた
感じになる。
気を取り直して
写真整理をしてみたら
君の赤ちゃんだった頃の
一枚を見つけた。
お母さん、
何かあったの?
鞘から飛び出した豆みたいな君。
こらえていた良くない空気が
ぷっと遠くに飛んで行く。
まんまるい君の
まんまるい笑い声が
古い写真を通して
響いて来る。
くさくさしてても始まらない。
君が保証してくれる、
この世界は、
捨てたもんじゃないよね。
有難う、君よ。
見過ごしていた輝くものに
気付かせてくれる、
優しい君よ。