あらかじめの私
白いシャツを脱ぎ捨てるように
誰かを無防備に好きになってごらんよ。
受け入れてもらえなかったら、とか
万が一、傷つけられたなら、とか
自分が必要とされなかったら、とか
それがまるで
そうあって当然と言わんばかりの
自分を繕わなくてもいいではないか。
卑下する事が礼儀正しいのではない。
臆病な事が真摯であるのと同義ではない。
曖昧でいる事が優しさの表現ではない。
自分に期待しすぎて見えない事が
思いの外、たくさんあるものです。
今いる世界の「意味」くらい
自分で探してもいいのではないでしょうか。
貴方が実はどういう人であるか、くらい
人任せにしなくてもいいのではないでしょうか。
大勢の人に好きになってもらおうと
卑屈になっているよりは
あれもこれもむやみに好きになって行った方が
ちゃんと、たぶん、本能に嘘を吐かない。
理解されはしないだろう、と
相手を訳も無くあなどるよりも、
理解されないからこそ、と
胸を広げて笑顔でいた方が
ずっと、きっと、正常です。