あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

大きなつづらと小さなつづら

 収納容量は、たぶん、嘆くよりも慣れた方が気持ちがすっきりするものなのだろうと最近思います。大きな「入れ物=物件」から小さな「入れ物=物件」に引っ越してから1ヶ月経ち、その気付きは少しずつお腹の底に収まるようになってきました。

 家を建てる時、賃貸を住み替える時、はたまた自分の会社のデスク周辺、趣味で通うスポーツジムのロッカー内に至るまで「収納」というキーワードは割と重みのある言葉であるようです。手持ちの物を見栄え良く機能的に収めるのはストレス軽減や美観にも影響のある事ですから大切です。

 その中で、ふと思い至った事がありました。収納場所を大きくすると、その分だけの荷物が何故か集まってくるような気がしたのです。そもそも、物を収める場所を確保する為にスペースを作ります。たくさんの荷物があるから広い場所が必要になります。当たり前の事ですけれど、実はこれは「当たり前」ではないのかも知れません。

 収納スペースが小さい場所に、手荷物を入れなければならない時、私達はどういう行動を最終的に取るだろうかと考えました。選択肢はおよそ2つではないでしょうか。一つ目、比較的必要性の低い物を思い切って捨てる(人に譲る等)、二つ目、別の保管場所を作って収める(仮に三つ目があるとしたら、取りあえず良い方法が見つかるまで放置)のいずれかなのでしょうね。

 一つ目の選択肢は、さっぱりはっきりわかりやすいです。今ある物を、更に吟味して取捨選択して厳選するわけです。二つ目の選択肢は、結構、我々がやりがちな事です。一見、収納スペースを確保して小綺麗に見せているつもりでも、本当の所「減らしたい物が、全然減っていかない」のです。まあ、三つ目の選択肢にもなると、最初から全部を棚上げしている状態です。

 必要な物を賢く仕舞うのに、ある程度の保管場所は無くてはならないとは思います。しかしながら、「それってほんとのところ、心の底から大事にしたいと思っているものですか」と人から問われて、イエス、と答えられる私物がいったいどれだけあるでしょうか。

 物を減らせない、のは、ともすると「収納する場所」を「作ってしまっている」からかも知れません。無ければ無いで、あるならあるで、その中で、そこに収まるように暮らしていくのは、もしかしたら「物を持ちすぎる私達」にとってもっと考えても良い課題のように思えました。

 今朝、45ℓ袋で、衣類を1袋分捨てた私です。

 

 

(1000文字雑記)