さなぎの殻の奥で 息をひそめて眠る蝶は 微熱と疼痛と 少しの悪夢に悩まされ 身じろぎする。 瞼の裏に通り過ぎる断片は 限りなくモノトーンに近い 静かな色彩だ。 ふいに彩度を調整し忘れた無神経な残像が 君の浅い眠りを叩いて脅かす。 まだまだ未熟な羽根…
白いシャツを脱ぎ捨てるように 誰かを無防備に好きになってごらんよ。 受け入れてもらえなかったら、とか 万が一、傷つけられたなら、とか 自分が必要とされなかったら、とか それがまるで そうあって当然と言わんばかりの 自分を繕わなくてもいいではないか…
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