あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

あかちゃん

使者

親になって良かったと思う事はいくつもある。一つに「自分のこの言動が、相手にとって価値あるものか」を見直す機会が増えたということがある。一つに、不用意に立ち止まろうとするのを防げたというのがある。一つに、時間の重みを、しみじみ知る事が出来た…

おとなだまし

こどもと遊ぶのであれば、やはり、こども以上に賢くなくてはならない、とつくづく思い知ります。こどもだましという言葉がありますが、こどもは底抜けに純粋なだけで、馬鹿なわけではありません。むしろ、大人などよりはるかに賢いのです。 こどもは、どんな…

教授、つまり、貴女は、それが言いたいだけなのではありませんか?

求める力が強いから欲しい物を得るのが犬、だとすると、求めないから与えられる事を熟知しているのが猫、かも知れません。実際は、野生のモノであるので基本的な欲求には忠実ですし、命を繋ぐ行動に関してはどちらとも妥協はしないことでしょう。そこをあえ…

君の心のとっても深いところ

コンビニエンスストアのおでんを時々買います。肉嫌いの長男がリクエストするのと、がんもどきや厚揚げなどの豆腐製品が大好きな次男の為と、シングルかーちゃんの肉体的疲労を和らげるのとで、おでんは大活躍です。 長男の好物は「はんぺん、ウィンナー(ひ…

こけこっこー!

目覚め。 明るい今日に。 生まれ来る「ワクワク」に。 か細いけれども、強い。 激しいけれども、脆い。 まるで、全部に反骨精神を抱いているような 君の歌。 真っ青な心に 突き抜けそうな飛行機雲の円を描いて 君の希望が 飛び立とうとしている。 だからいい…

母の名はマリア

霊的なモノを感じる才能には恵まれなかった私です。初詣で祭殿には手を合わせますし、法事で神妙にお経も聴きますし、遅刻間際の神頼みはしょっちゅうしていながら、全く不調法、不心得者な為、ご利益とは無縁に過ごしています。幸い、天罰や仏罰には遭遇し…

500文字ブログ:お誕生日、”ありがとう”。

赤ちゃんは、多かれ少なかれ「魔物」です。 かつての私も母にとってはソレだったと思います。帝王切開で誕生した為、その異物感は殊更であったでしょう。半時間前までは、母体を急激に押し上げていた「何者か」が、次の瞬間に腹を食い破って(←イメージ)手…

ゆらゆらと、ふるえ。

全く、容赦のないものなのです。子供達の成長スピードというものは、大人がのんびりと構えている間にドンドン加速度が付いていくのですから手に負えません。 アッと言う間に湯が冷めてしまう様な寒々とした浴室で、小さな湯船に私と、2人の息子達と、弁当箱…

見上げた空が同じ色なら。

体を支えるのもたどたどしかった次男も、はや1歳半。ベビーガードを取り外した子供椅子で随分上手にここ1週間食事をしています。手づかみ食べに熱中していた期間は、トータルすれば1,2ヶ月程度だったでしょうか。今でも勿論、食後は嵐の後のような食卓…

密着、24時! 余談、収録。

東京都立多摩総合医療センター。 我が家から車なら7分程度の距離にある総合医療施設です。小児総合医療センターと隣接していますので、幼子2人を抱えておれば、それはそれはよく利用する場所であります。周辺地域のER施設でもありますので、掛かり付け医院…

羽化

眠りは全部をチャラにします。眠っている状態は、外界との情報交換から隔離された状態です。刺激の流入もないですし、体力の流出もないわけです。厳密には、呼吸器を動かす微弱な「電力、火力、水力」や、循環器を活動させる労働力は必要になりますが、全く…

酷暑見舞、参らせ候。

白、薄紅。百日紅(さるすべり)の花が、湧き立つように咲いています。この凄まじい暑さに蝉でさえ、日中に鳴く事を控えているというのに逞しくも健気な花は、焼け付く陽射しの中で熱風を受けて揺らいでおります。 先週末から1歳5か月の次男が風邪をこじら…

繋ぎ止められた心が、気ままな迷子を望んでいたとしても。

悲しい気持ちになったので、次男を背負って夜の通りに出ました。生真面目でいる自分が馬鹿馬鹿しくなり、相手の思いやりの無い言葉を恨めしく感じ、感情の持って行き場を見失っていたたまれなくなった為でした。 日中は皮膚がチリチリと焼け付くように暑かっ…

寝かし付け作戦必要無し。寝ない子は寝ないでよろしい。悪モノなんてどこにもいません。

誰の育児論でもありません。幼い頃の自分がそうであったかは、憶えていません。いつの間にか我が家がそのようになっていた、というだけの話です。 我が家では時々手こずりはしますが寝かし付けを苦行だと感じた事はありません。誇張ではなくて、寝かし付けを…

わっしょい、赤ちゃん。

赤ちゃんの体の奥底には、力強い太鼓があって、感情のどこかで小さな爆発が起こるとそれに合わせてトントコトントコ祭り囃子を刻むんです。オムツで膨らんだ丸いお尻を、上下にユサユサ揺すぶりながら、すっとんきょうな祭り囃子に調子を揃えて赤ちゃんは踊…

幸福な「おかえり」の為に。

「お別れは、きちんとしてください。」 保育園の先生に言われた言葉は、ちくりと私の胸を刺しました。 次男1歳を送り届ける私は、登園した直後の教室でいかに彼が里心がつかないか、いかにスムーズに職場へ迎えるかだけを今まで考えておりました。 遅刻ぎり…

家族の「いろは」、いろはの「い」。

待たされるのが嫌い。 約束と違うのが嫌い。 上からモノを言われるのが大嫌い。 恐らく、主人の主義主張はこういう特性に由来しているのでしょう。AB型獅子座、建設業界勤務取締役、175センチ、体重0.1t(!)、3人兄弟長男。あんたがたどこさ、ひごさ、ひ…

苺の誉

幸福な香りだなと思う。 誰に教えられた訳でもないのに。 熟れた苺の香りを嗅ぐと ふふふっと目を細めたくなってしまう。 手づかみで洗い立ての苺を頬張る君は 丸い指先で紅い果肉を握り締め ふっくらした唇に 次々詰め込む、一つ、二つ、三つ。 ふふふ。 ふ…

さわやかな本能

期待しないって 本当は凄い事なのかもしれないなあ。 人とのかかわりの中で 自分のアクションに対して まずは相手がどう感じるか どんな反応をするかを頭で考えてから 私達大人は行動を起しますからね。 声をかけるにしても どれくらいの声量で、 どのタイミ…

あなどるなかれ、田舎はかくも厳粛な場に候。

ある程度の不便を無視すれば 田舎暮らしの「日常」は 子供達には目新しい宝物で溢れているようだ。 仏壇の線香立てでいたずらをしようとする次男。 かつていたずらを実行に移した経験を持つ長男。 眉間の皺を深くして何とか阻止しようと試みる彼等の祖母。 …

大した器

一人で大きくなったような顔は どんどんすると良いよ。 いずれ生意気な口をきいた時、 絶対大人からたしなめられるよね、 「一人で大きくなったような口きくな」って。 気にするな、 君は懸命に一人で大きくなったんだから そんなこと、人からあれこれ言われ…

しゃかりきセラフィム

頑張る事を強いられて 君の日常は再出発をする。 知らない世界へ飛び込む時は おおよそたいてい往々にして 「そういうもの」なんだ。 強いられた頑張りの分だけ 君は試練を味わい涙を溜め込む。 時にその辛抱が賞賛される事もあるけれど 君に与えられる荷重…

さくら、らんらん。

「いつか」の日に ふと思い出す風景が 今、目の前に織り成されている この優しい風景であったなら、 どんな困難が私を訪れたとしても きっと上手にいなしていけるね。 「はいポーズ!」と 翳したカメラの前では デーンと構えて笑いもしなかった君。 大勢の「…

我、物申す。

楽しむ為に生まれて来たんだと、 君は いつも、 全身で叫んでいるんだよなあ。

まこと

大好きだよ、と 言われなくても、 君のその笑顔が 私を 肯定してくれる。

かりそめのからだ

さなぎの殻の奥で 息をひそめて眠る蝶は 微熱と疼痛と 少しの悪夢に悩まされ 身じろぎする。 瞼の裏に通り過ぎる断片は 限りなくモノトーンに近い 静かな色彩だ。 ふいに彩度を調整し忘れた無神経な残像が 君の浅い眠りを叩いて脅かす。 まだまだ未熟な羽根…

船長命令

愚痴や文句は後だ、 まずは、 オムツを替えてくれ! 何やってんだ、シャンとしないか。 俺はいつまでもこんな赤ん坊じゃあないぞ。 メソメソするな、 大きくなったら聴いてやる。 ご飯は炊けたか、 茶は冷ましたか、 着替えは持ったか、 ベビーカーの準備! …

たてたてよこよこ

できたて もぎたて うまれたて あらたな 「たてたて」 だきしめて。

コウノトリの憂鬱

私をめがけて 遠い場所から ぽこっとやって来た人は この世界にリズムを合わせる為、 病院のベッドでピカピカと 青白く輝いていました。 この世界が 生きるに値する場所かどうかを たぶん、慎重に見定めてでもいたのでしょう。 青白い炎に炙られながら君は …

愚問

生きる為の 試行錯誤をしている人に 「何をしてるんですか」 と問うのは、 もう、目も当てられないばかりの 恥知らずで、 その考え無しの質問は 例えようも無い程の 愚問です。