あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

創作

お嬢ちゃん、大切なのは、鮮度だよ。

頭の中で浮かんだ言葉を、逃さないように書き留めるのは、やはりスピードが肝心であるようです。PCに向かっている時でなく、別作業をしている時に限って、これは書き記しておこうと言う自分なりの重要事項が浮かびます。先に手を付けていた作業を優先させて…

創作:『夏酔い奇譚』(続き?)

http://akarinomori.hatenablog.com/entry/2018/07/13/173138 ↑の続きみたいなやつ、つらつら。 ⤵ 侍と、私(商人)、ちょっと面倒な関係について。 竜殺し。 そんな物騒な文言は、今、手にしている瓦版のどこにも載ってはいない。木組みの台の上、声を枯ら…

創作色々:『蜘蛛の糸』(芥川龍之介)かーらーの、『蜘蛛の糸のおまけの糸』(私)とか。

ふっつりと途切れた蜘蛛の糸が、墨で染めたような暗い宙に揺れていました。つい先程まで、ひしめき合う罪人達がよじ登っていたか細い糸でございます。蠢きながら取り付いて来る何百、何千と知れぬ亡者らにも、びくともせぬ不思議な糸でございました。それが…

あっこさん、1000文字ブログ、続けるってよ。

1000文字書くのに60分掛かります。文章を構成しながら、時折、センテンスを読みながら進めて行くとほぼそれくらいです。添削作業を加えると1時間半で1記事でしょうか。最近の入社試験の応募書類で作文1000文字が課され、これを仕上げるのにはた…

形無きものの作法らしきもの

1000文字という枠で自分の中に浮かんだ事象について書いています。やり始めたのはここ最近。これが少し楽しくなってまいりました。旅行記を記すには制限を外しますが、日々の雑記はこれが今のところしっくりはまる気がしています。 1000文字は原稿用…

夏酔い奇譚

手元の竿が跳ねたのに驚いて、私は思わず立ち上がった。 支えていた竿は大きく揺れ、糸先が突き立っている水面に波紋が広がった。夏の陽にじりじりと炙られて、釣れぬ魚と根比べをしているうち、どうも居ながら寸の間の眠りに落ち込んでいたらしい。一本切り…

発作的創作意欲

人によってはBGMから絵を起したり、創作物を造作したりする時があるでしょう。 例えば、『ガブリエルのオーボエ』という曲が、好きなのですが、これを聞きながら、私が即興で文章を書いたとしたら、というので、今日は曲を流しながらイメージするものを書い…

雨、降りやまぬ羅生門

《「きっと、そうか」 老婆の話が完(おわ)ると、下人は嘲るような声で念を押した。そうして、一足前へ出ると、不意に右の手を面皰(にきび)から離して、老婆の襟上をつかみながら、噛み付くようにこう云った。 「では、己(おれ)が引剥(ひはぎ)をしよ…

物書く女

人間を描くという行為は、最終的には自分の内面を抉る事に移行するので、書き込めば書き込むほど、とても息苦しくなってきます。私は趣味で小説を書いています。幼い頃から絵を描く事も好きで、本を読む事も好きで、気が付けば自作の小説を細々と書き続けて…

雑記ing・備忘ing(ザッキーング・ビボーイング)

書くことが何もない日というのが私には驚くほど少ないです。と言うよりも全く無くて『あかりの森’s blog』が雑記帳の名で私の手元に有る事についてはそれで面目躍如だと思っているんです。ただ書く事が「出来ない」日はあります。雑記帳にまで手が回らない、…

ヒステリック・アルチザン

中学2年生の春。大阪から和歌山に引っ越す折に、習っていたピアノ教室を辞めました。保育園の年長さんから続けていた習い事。きっかけはよくある話、友達がピアノに通っていたから。当然途中で辞めたくなって、根気もやる気も起きなくなりました。幼い頃の…

『あかりの森’s blog』を雑記帳たらしめている我が思考のいくつか(垂れ流し的な何かがあるので、覚悟のある方のみ入場可)

「日差しもすっかり夏らしくなりました。 夏の景物として知られるほととぎすは,死出の田長とも呼ばれ,この世とあの世を行き来すると言われています。ほととぎすがあの世の誰かに言伝をしてくれるとしたら,誰に何を伝えたいですか。」 出勤後、デスクに落…

ヤバイって、マジ、ウケるんですけど。

「ヤバイ」。 この一言が世間に浸透してから随分時間が流れました。分類上は形容詞になるのかしら。もしかしたら形状詞とも区分出来るでしょうか。 「あの映画、ヤバイ。泣けた。」 「ドラマの〇〇くん、ヤバくない?」 「何これ、ヤバイ、ウケるんですけど…

背徳

この声は 奥深くに仕舞っておかねばならない。 音になる前に 冷たい胸の中で 磨り潰しておかなければならない。 気を許せば はみ出しそうになる荒々しい私が 整然とした世界を 台無しにしてしまうから。 細心の注意を払って 会釈する角度をも配慮して 友達も…

マダムAが、カフェに求めるもの。 ※この記事はフィクションです。

「どうかなさった?」 こちらを見返す眼差しが 微笑みの匂いを漂わせている。 改めてマダムに向き合った緊張と、 不躾に凝視してしまった気まずさで 私は思わず、 あ、とか、う、とか奇妙な身振りで 唸り声を発してしまった。 オープンカフェの金属製の黒い…