あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

自分

告す

人を無条件に許すのは容易い事か。私は狭量であるから、それをなかなかできない折もある。傷つけられたら、傷つけられた分、相手を悪く思うし、相手に従おうという気は失せる。 私には神様は宿らない。神様ご自身が私を許すように、相手を許しなさいと説教を…

8年目

夏は熱く、冬は寒い木造の古いアパートの2階部分に住んでいる。どの部屋にも大きな窓があるので、開け放てば風の出入りは自由だ。東京にも8年住んだ。おしなべては平凡だったが、自分の中では大きなうねりも小さな嵐も経験した年月だった。 やればできるよ…

手指から、するり、するり。

伝える為に作られた「ことば」を、どうにか伝わる形に組み直して送り出したいものだと常々考えている。 どうしてここまで私は「ことば」に執着するのか、解らないけれど。感動的な表現に触れた時に、私の心の底は波立って震えているはずなのに、その振動のい…

ほのめく熱情

この恋は苦しいのだと、きちんと胸に沈めた中で好意を寄せていたい、と思う。報われないから、どうこうして欲しいとか、切ないからどうにかして欲しいとか、そのような横暴が生まれないようにコントロールしていたい。 一つかみの希望はあってもいいけれど、…

そんな事、みんな解ってるんだよ。

後は個人の判断に任せるよ。そう言い渡す人の心理は、解る。 この言葉は、たぶん、幼い自分の子供には言わない。この言葉は、たぶん、年老いた親には言わない。この言葉は、たぶん、絶対失いたくない人へは、言わない。 自己判断で行動して下さい。 そう言う…

200文字、くるくる。

4月に入って200文字で雑記を書いている。私は言葉選びのプロでもないけれど、200文字という縛りは、自分の心情を吐露するのに便利な制約のようだ。ツイッターは確か140文字(英語圏では280文字)。なので、200文字は「呟き」というより、座談のような戯言の…

「無垢」を問う。

人からの親切に応える力が欲しい。悪意から発せられた外見上の「善意」でなく、素朴な真心からくる「思いやり」に対してだ。 自分の心のキャパシティーの問題なのかも知れない。良かれと思ってアドバイスしてくれた事、自分の為を思って差し出してくれた手、…

ドッカーン!よりも、ポチっとな派です。

ベストなアイディアを探して出遅れるより、ベターなアイディアで打って出る、という考え方が好きだ。 最重要事項である「前進する」を達成するには、溜めて撃つ方法も有りだろう。でも、障壁を打ち崩すように、少しずつ、有効であろうと「思われる」小さな弾…

禁忌

嘘を吐く事、食べ物を粗末にする事、これら関して私は、子供が私に逆らうのは絶対に許さない。 許容できないというよりも、虫酸が走ると言いたい。 真面目すぎる正直が、相手を傷つけるケースもある。行き過ぎたケチが、品性を疑わせるケースもある。それを…

借りものの楽しさ

楽しいと思う感情は、損得に影響されやすい。「これはいい」と喜んで始めたはずの事でも、誰かの陰口や、「それはワリに合わないんじゃない?」といったアドバイスのような物に触れたとたん、ちょっと足腰が弱くなるんだ。 自分の中の「これはいい」が、揺る…

子供の沽券(こけん)

悲しい話を、悲しそうに話すのが小さい頃から本当に苦手だった。涙をこらえ、わざとおどけて叱られた事もある。 心情を悟られるのが嫌だったのかも知れない。とりたてて隠す必要も無かっただろうけれど。 子供らしくない私を、母も扱いにくかっただろうと今…

子等の道

親なんてものは、一生、報われない片想いをしていればいい。誰のお陰で、とか、お前の為を思って、とか、そんな常套句は子育てにそもそも必要ない。 子供なんてものは、ずっと、愛情を受けっぱなしで育っていけばいい。親に先立たない、親がいなくてもいっぱ…

つづく。

あの人には成れないけれど、あの人の仕草を真似る事なら出来る。 あの人のような振る舞いは叶わないけれど、あの人の姿勢を見習う事なら出来る。 あの人の生き方を越える事は出来ないけれど、あの人の背景を想像する事なら出来る。 あの人にも、目標とする人…

母の頭は花畑

独り親生活を続けて1年と半年になるこの春です。働きながらの独りきりの育児は、お世辞にも楽なものではありませんでしたが、しんどいと思いこそすれ寂しいとか悲しいとかいう感情とは無縁でした。新型コロナウイルス感染症の騒ぎで、家庭のリズムは多少狂い…

息子達を人として尊重しているからこそ、なのです。

「いう事を聴かない人のいう事は聴かないよ」。私が子供達によく言う言葉です。 優しい人には優しくしたくなる、汚れている場所には汚れている物が溜まる、そういう事ではないでしょうか。 自分の言いたい事を聴き入れてもらえないと嘆く前に、自分は誰かの…

こどもイズム

努力する事そのものに、夢中になれる子供達は、眩しいです。近道をすればいいのに、ずるい事をすればいいのに、自分にルールを課して彼らなりの「正しさ」を貫くのです。時々、友達同士で、互いの「正しさ」を戦わせる事はあるのですが、何等かの形で決着が…

深い穴

随分前から、迷っている事があります。それは、両耳にピアスの穴を開けるかどうかと言う事です。40歳を過ぎて、今更と思いましたが、若い頃から事あるごとに心に引っかかっていた事案でもあります。 問題は、この私の体は誰のものであるか、という事なので…

はりぼて

さして物事に動じないようにも見えるところが私にはあるようです。時にふてぶてしくもあり、時に毅然とした姿勢であるとも人には映るようです。その実は全然揺るぎなくもないのに、私には女性らしいたおやかさが欠けてでもいるかに受け取られます。 確かに他…

ひとつ飛ばしなんて。

人は習慣で出来上がっていると思うので、「そういう人」は「そういう習慣」が作り上げた「製品」だとも考えられるでしょう。 人の悪口を言う人は、人の悪口を言う、という習慣が作り上げた「人の悪口を言う製品」なのです。人を大切にする人は、人を大切に扱…

自愛

暇潰しに何かをする事が私にはあまりないので、さては生まれながらの貧乏性かも知れないと最近つくづく思うのです。待ち合わせの場所で人を待つ時には、街の風景を眺めて約束の時間までを過ごします。通勤時間は電車が満員の時間帯ですから電車内で人に寄り…

「知らぬ」という恥

生きることは、難しい事だという格言は、世界中の芸術や論文や小説のテーマに成ってきました。人の生き死にに関わる物事は、人がどうにかできる事ではないから余計に難解で造形しにくいのかも知れません。 生きることは、自分の後始末を綺麗に整える為に細心…

夢見ぬ私よ。

私の眠りは、今、とても深く、就寝した後は次の朝日に目覚めるだけです。夢も見ず、本当にシンプルな睡眠なのですが、この眠りになったのは新しい仕事に就いてからです。 出版・印刷業の総務兼営業補佐といった立ち位置で、雑多で多岐にわたる業務や人と接し…

心の海

肝心な部分、本質の部分は、たぶん、言葉の力くらいではどうにも動かせないのではありますまいか。表現したい事の真髄、または真価は、私達が情報をやりとりする道具としての「共通語」程度で扱える厚みのものではないのですよね。 だとするならば、私達が解…

無責任な私が知らない事

「私の事なんて、何にも知らないくせに」と、1度くらい誰でも憤った事があるのではないでしょうか。結論から言うと「私の事」など、当の私自身にも解らないのですから、皮膚一枚を隔てた、自分の「外側」の人に解るわけが有り得ません。 ですが、もがいて苦…

過つ(あやまつ)、過ちても、なお。

間違ってもやり直せる、と解っていれば、大概の事には臆病にならずに済みます。人の人生を終わらせるとか、故意に誰かを陥れるといった事をしない限り、恐らく、ほとんどの事は「間違ってもやり直せる」のです。いいや、そうは言っても、やり直せない事も世…

真摯であることでしか、本当の意味でカバーできないんでしょうね。

要領が良い誰かの事を、必要以上に美化しなくてもいいのではありますまいか。その人とて、例の「要領の良さ」を最初から身に付けていたわけではないかも知れません。繰り返し、失敗もし、深い反省を何度も行い、頭で覚える前に反射的に行動できるまで体当た…

触れる先の無き事を知る。

あの日の恋を阻むモノはいったい何だったのだろうかな、と思いをはせる事があります。過ぎた日に、確かにそこにあったはずの情熱を、特に懐かしく思い出すと言うのではないのですが、自分を駆り立てる感情に殉じなかったのは、どうしてだったのだろう、と思…

責務

「どうしてお父さんとお母さんは一緒じゃないの(暮らさないの)」と改めて、長男から尋ねられました。私は、主人の悪口を子供に一切言いません。主人への批判があったとしても、息子達には関係の無い事ですし、彼等の実父をなじるのは、ひいては「彼等の半…

笑顔もほどほどに。

最初は虫歯かと思ったのです。上顎の奥が、食べ物や飲み物を口にする度、ジワジワと嫌な鈍痛を発しました。奥歯の治療は大掛かりになりがちですし、仕事の合間で歯科医院に通う手間を考えても億劫でした。40歳を過ぎれば、骨に限らず歯の健康状態も注意し…

優雅・ゆとり・余裕・ゆったり→アルファベット「Y」から見放された私

それが出来たら苦労はしない、と情けなくなる事が、社会の一員で暮らしていると頻出します。「肩肘張らずに頑張ろう」「言いたい事を我慢せずに」「自分をもっと労わってね」と私を気遣ってくれる人の思いやりを考えれば、これらの厚意に添えない自分がひど…