いずれ壊れる。
そういう物を
子供達に与えるのもいい。
長く付き合う為には、
創意工夫とコツが要るのだと
覚える事が出来るから。
はかないものを
失ってしまわぬように
そっと
そっと
両手で捧げ持つ。
人は
たぶん、不器用だから
最初から何物をも傷つけない生き方は
出来ない。
自分の手の中で、
簡単に壊れてしまうものを
実際に触ってしか知り得ない。
終わりある物を
だからこそ、
その手に大事に捧げ持つ。
何度も何度も失って、
肌で、
心で、
刻み付ける。