あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

あおむしと反抗期

男子の母を担っておると

この世の中の

驚きという驚きが

怒涛のように打ち寄せてくる。

 

ただでさえ、

命は複雑怪奇なのだから

そこへもってきて

別の性となると

意味不明だ。

 

いずれやってくる反抗期に備えて、

首尾よく立ち回れるように、

とはぼんやりと身構えては

おるのだが、まあ、太刀打ちなんぞ

出来はしまい。

 

いささか不穏な物言いをすれば、

男子諸君は「はらぺこあおむし」なのだ。

温かい日曜日の朝生まれたちっぽけな

あおむし。

腹ペコの彼が、あらゆる食べ物を食べ、

しまいには暴飲暴食で腹痛に苦しみ、

病み上がりに食べた一枚の葉っぱの

旨さに感動し、やがて、丸々とした

大きなサナギに変身。

 

何日も眠り、そうして飛び立つ、

一匹の美しい蝶。

 

ポンと生まれたか弱い命が、

空腹を満たすように

あらゆる経験をし、吸収し、

その内、冒険の末に自分を

過信して無茶をする。

手痛いしっぺ返しを喰らい、

目が覚めてみると、

本当に自分を満たしてくれる

ものに気付き……。

 

力を蓄え、そうして解き放つ。

 

私は、

その君達の努力や、慢心や、

葛藤や、諦めや、悲哀や、

挑戦を、

ただ見上げる一本の草になって

去っていく後ろ姿を見つめるんだろうな。

出来れば、

手強い反抗期は勘弁願いたいけど。

舞い去る君達の背に

どんなに綺麗な羽根がはためいているか。

ワクワクしちゃうなあ。

 

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(我が家のふとっちょあおむし)