あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

女王陛下のブリオッシュ

”パンが無ければ、

お菓子を食べればいいじゃない”

 

有名な元フランス王妃の名言だ。

ただし、彼女の発言ではない説が

有力。

しかも、この訳、厳密には

「お菓子」でない。

原文のフランス語に即すなら

「brioche」=「ブリオッシュ」と

なるので、文句にニュアンスの違いが出る。

 

それはさておき、

 

f:id:akarinomori:20171226135750j:plain

美味しい、これ。

以前はそんなに好きではなかったけれど、

それまで本当に美味しいブリオッシュ、

特に「テット」(頭付き)と呼ばれるこれに

縁遠かったのだと

最近になり、思い至った。

 

温州ミカン程の小型パンで

生地量も40g程度と軽い。

焼成時間を短くし、高温で

焼き上げれば、クラムのパサつきは

防ぐ事が出来る。

が、この技術が

よほど難しい。

 

バターや卵をふんだんに使用した、

原価計算が狂っているパンで、

粉・水・酵母・塩のみで生成される

フランスパン(地元フランスでは勿論、

そのような名称ではないけれど)とは

対極にある。

 

では、件のブリオッシュ、

いくらであれば

買いたくなるだろう。

日本人におなじみのあんぱんや

クリームパンが120円か150円で

売られている昨今。

その横に陳列されている

餡もクリームも入っていない

地味なこれが、

200円。

その上、コレステロールの権化

とくる。

 

 驚くべきだが、それ相応の

原材料費はかかっている。

そこへ、ジャムを塗って、

あるいは生ハムを挟んで、

健康志向に喧嘩を売っていこうじゃないか。

 

ね、結構、自分の中の何かが試される

でしょ。

 

しかし、

美味しいのだ。

何をどれだけ筆を尽くしても、

人の味覚を牽引する事は出来ないので

一度は勇気ある行動を起してもらいたい。

 

ちなみに、クレームは

受付時間外だ、ご了承願おう。

 

潔く、

私に、

騙されて欲しい。