2017-12-28 「素」と「華」 感情 自分 雑記 つるりとした 河原の石をなでているような 気持ちにさせられる龍之介の 言葉遣い。 開花した深紅の牡丹に 息をひそめて近づいていくドキドキを 味わえる由紀夫の筆。 文章というのは 自分の骨髄を削り上げる過程で 紡ぎ出されるのかも知れないと、 書籍のページをめくるたび そら恐ろしくなる。 読後に残る、 音叉の余韻に、 しばし、酔ったようになって 瞬きを、 する。