祭りの果て
ちらし寿司の具のように
ご近所の家族が集まって
狭い我が家で祭りをした。
熱気が引いて
祭りの果て。
小さな食器棚に眠っている器達が
全部出払ってテーブルに並んだ。
赤ちゃんも踊った。
チビ達も飛び跳ねた。
大人達は馬鹿笑いをし、
大いに飲んで、箸も動いた。
輪を成す人のエネルギーというか
引き合う人の摩擦熱って凄いな。
薄暗くなった外は、
厳しい北風が吹いているというのに
ボンボンと部屋は温まり、
腹がポカポカと微熱を持つのだもの。
人に酔うのは面白い。
心を野放しにするのは面白い。
正月が明け、
間違いなく明日は、日常がやってくるけれど、
今夜の余熱と
有り難い疲労が
きっぱりと晴れ上がった夜明けを
連れて来るだろうと予感させる。
明日への活力、
乱痴気騒ぎ。