あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

枠線の外側へ

ある日の

長男が残して行ったレール。

 

f:id:akarinomori:20180212111401j:plain

4畳程の世界に

几帳面に収まっている。

 

また別の日に

長男が残して行ったレール。

 

f:id:akarinomori:20180212111534j:plain

やや複雑に立体的な部分も建設され

車両の定位置も彼なりのルールで決められた。

奥に座っているのは

長男の天敵、次男怪獣。

完成したばかりの広大なレールラインに

不定期で襲い掛かる異界生物。

 

リビングとダイニングが一続きの我が家では

この硬いレールがあちこち散らばると

実に厄介な事になる。

不用意に踏み出した足裏で

デコボコのプラスチック素材を踏み付けると

うずくまる程には痛い。

ここからはみ出さないように作ってね、

と釘を刺しても、

知らぬ間にレール建設は拡大してくる。

 

そりゃそうかもな。

決め事が得意な大人の勝手で

何もかもを箱に詰められても

友好な条約締結というわけでは

ないのだからな。

ここが、終点と押し付けられても

列車の行先を決定するのは

運転手、兼車掌、兼現場監督、兼乗客、兼鉄道オタクの

君に他ならないのだからな。

 

白い枠線は、

私が自分本意で決めた物だ。

君の進む方向も

君の希望も

君の叶えたい夢も

君しか決める権利のない物事全部を

こちらが傲慢に結論付けようとしたって

そりゃそうだ、

君の身体は

枠線をドンと超えていく。

 

アナウンスしようかな。

御乗車でないお客様は

白線の内側で下がってご見学下さい、って。

 

走れ、レールライン。

弟怪獣と、

過保護モンスターを

ぶっちぎれ。