「どうぞ」の極意

「どっちでもいいよ」

は、

自分に主導権がある時にだけ

言って下さいね。

逆に、

物事を決める権限を持つ立場が

相手にある時、

不用意に「どっちでもいいよ」を

使ってばかりいると

君自身が「どっちでもいい」人に

なってしまいます。

だから、

「どっちでもいいよ」

は、

君が

何かを決断しないと物事が進まない時にだけ

使うようにして下さいね。

君より弱い立場の人が

よりよく生きやすいように

働きやすいように

幸せになりやすいように

言ってあげて下さい。

君の采配で

ガラリと変わってしまう様な場面で

君の意見を優先するのではなくて

君でない、弱い立場の人が

君の守護の元に

おずおずと手を挙げるのを

真摯な眼差しで支えてあげて下さい。

「お先にどうぞ」

も、

よく似た言葉ですね。

「どっちでもいいよ」よりも

ちょっと優しい言葉です。

たぶん、

そこには

わすかながらの会釈と

少しばかりの笑顔と

大らかな気持ちのやり取りが

あるような気がしますよね。

本質的な何かを探るより

反射的にそんな言葉が出て来るようになったら

本当に、

なんの諦めも無く

生きて行けると思うんです。