あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

こども先生

楽しみが何一つない仕事なんて

人はたぶん続けられない。

外見は大人でも

案外、みんな、

内側の心地よい部分に

子供の自分を持っているから。

 

喜びが何一つない食事なんて

人はたぶん続けたくない。

外見は子供でも、

案外、みんな

内側の不可侵の部分に

大人びた哀しみを抱えているから。

 

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理屈が通らない大人がいるように

理詰めで考えたい子供の気持ちも存在する。

 

コドモだから解らないのでなく

コドモであるが故に感覚が鋭敏で

中途半端な事に耐えきれない

と言う事が時にはあるものだ。

 

ただ、

残念な事に

彼等には流暢な言葉の武器もなく、

自由を確保するだけの体力と筋力も無い。

彼等の周辺の厄介な障害物は

全て大人のサイズで出来ているし

彼等を導くべき肝心の大人達は

いつも忙しそうに自分自身の事に

かまけている。

解らないながらも

大それた冒険をすれば、

意地悪い大人達が連れ戻しにも来る。

 

それでも彼等は

楽しみを忘れた大人の目をかいくぐり

大人が見落としている喜びを

ものの見事に拾い集めて来る。

私達はその行動力と探求心に

目を丸くするのだけれど、

内側の心地よい部分に

子供の自分を持っているから

むやみにビックリするんじゃなくて

ちょっと甘酸っぱい様な

懐かしい感動を呼び起こされるんだ。

 

やりたくて始めた仕事を

つい人のせいにしたくなってしまう瞬間、

ちょっと待てよ、と

振り返る事が出来るように、

オムツ姿のまま

よちよちと陽射しの方へと歩き出す、

子供達の後ろ姿を

敬意を以って

見送ろうと思うんだ。