反論は受けて立ちます「参加する事に意義がある」に意味を持たせるな。

根っこにあるのは

「勝ちたい」という信念。

己に勝つとか

極限状態をも超えるとか

そんな高尚な欲望ではない。

やるからには

全戦全勝。

卑怯な手も使うし、

独自のルールも押し付けるし、

とんでもないハンデを相手に課すし、

負ければすねるし、

泣き喚く。

勝つまで引き下がらない執念深さに

親はほとほと困り果てる。

負けてなおすがすがしくあれ。

勝者と同じ笑顔で勝者を称えよ。

無理無理無理無理。

だって、そう

必死だから。

君はそう、それでいいよ。

懸命にやって負けたなら

泣くほど悔しがれよ。

相手に及ばないと思い知ったなら

拳を振り上げて喚き散らせ。

そのエネルギーのやり場を

私がちゃんと教えてやるから。

相手に掴みかかりたいくらい悲しいなら

ゲームを無茶苦茶にしてしまいたいほど辛いなら

その気持ちのベクトルを

私がちゃんと前に向けてやるから。

戦え、男の子よ。

私は君の母だ。

君が矢となり飛び立つのなら、

満月ほどにまるまると

私が弓を引き絞ろう。

私が弓を解き放とう。

戦え、男の子よ。

負けを知る

優しき勝者に

成る人よ。