あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

こどもの言い分

兄とか姉とかいう人は

少なからず、

弟や妹より

ちょっとだけ多めに

涙を流すように決められてるのだと

思った。

 

買ってもらったおもちゃが

たくさんに増えて来ると

(時に、それがたった一つだったとしても)

「それ、貸してあげて」と、

弟や妹へ譲る事を勧められる。

 

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「嫌だよ、これ、僕(私)のだから」

当然、兄(姉)は抵抗するのだけれど

兄(姉)だから、という大人からの

天下御免の常套句で切り捨てられる。

時々は

「たくさんあるんだから、一つくらいいいじゃない」なんて

訳の分からない諭し方をされる事もある。

たくさんあるから、一つくらい貸してやってもいい、というのは

本当に大人の勝手な屁理屈で、

たくさんあるから「いい」は

どう考えたって納得いかないだろうと、

冷静になってみれば解るのだ。

自分が集めたくて集めていた物を、

「たくさんある」という理由だけで

「貸さなければならない」となったら

大人だって憤懣のやり場を失ってしまうのじゃあないだろうかな。

お気に入りのグッズを

「たくさんある」という理由で

後から来た「新入り」に

快く無担保で、しかも返してくれるという保証もなく

無事に返却される見通しも立たない条件の中で

「はい、どうぞ」が

果たして出来るだろうかな。

例え、

そのグッズが、

誰かから買い与えられた物だとしても

買い与えてもらうまでの

「お願い」や「約束」や「努力」を

彼(彼女)は必死にして来たのかもしれない。

その「対価として」彼(彼女)はようやく

たくさんの大事な物を手にして来たのだとしたら。

 

「たくさんあるんだから、一つくらいいいじゃない」。

 

兄(姉)である人達は、

笑顔で「はい、どうぞ」を言えないと

本当に「言う事を聞かない駄目な子」に

落ちぶれてしまうんだろうかな。

 

弟とか妹とかいう人は

少なからず、

兄や姉より

ちょっとだけ多めに

涙を流すように決められてるのだとも

思った。

 

泣いたり喚いたり

自己主張が中途半端だと

先に生まれた兄や姉に

無視されたり

置いてけぼりにされたり

輪の中から爪弾きにされがちなんだよな。

 

「ねえねえ、僕(私)にも教えてよ」

当然、弟(妹)は食い下がるのだけれど

弟(妹)のくせに、という年長者からの

天下無敵の叱責で突き放される。

時々は

「まだお前には早いよ(解らないよ)」なんて

意味不明な突き放され方をされる。

まだ早いから、どうせ教えても仕方ない、というのは

本当に年長者の勝手な屁理屈で、

まだ早いから「駄目」は

どう考えたって納得いかないだろうと、

冷静になってみれば解るのだ。

自分が知りたくて知ろうとしている事を、

「まだ早い」という理由だけで

「教えてもらえない」となったら

年長者だって怒りの遣り所を失ってしまうのじゃあないだろうかな。

調べてみたくて借りて来た図鑑を

「まだ早い」という理由で

先に居た「先輩」から

全く唐突に、しかもこれといった納得できる説明もなく

いつになったら許してもらえるのかあやふやな条件の中で

「解りました」が

果たして言えるだろうかな。

例え、

その知識が、

いずれ誰かから与えられる物だとしても

分かち合ってもらうまでの

「辛抱」や「待ちぼうけ」や「苛立ち」を

彼(彼女)は必死にひた隠しにしなければならないかもしれない。

その「対価として」彼(彼女)はようやく

たくさんの大事な知識を手に入れる事が出来るのだとしたら。

 

「まだお前には早いよ(解らないよ)」なんて

 

弟(妹)である人達は、

笑顔で「はい、解りました」を言えないと

本当に「言う事を聞かない駄目な子」に

成り下がってしまうんだろうかな。

 

兄(姉)も

弟(妹)も

毎日、ちょっとだけ多めに

悲しい涙を流している。

兄(姉)も

弟(妹)も

毎日、ちょっとだけ多めに

自分の気持ちをグッとこらえている。

 

だから親も

毎日、ちょっとだけ一歩を踏み込んで

黙って彼等の言い分を聴いてやろう。

知らないままで過ごしていくには

余りにも

彼等の輝きは

貴重過ぎる。