及びもしない事があるの。
与り知らないとか
想像だにしないとか
自分の中で解決してしまえる事ではなくて。
もっと身悶えするような感情。
もっと歯噛みするような感情。
私の小ささを思い知らされる現実。
もう最初から私などいなかったかのような
もう端から私の存在価値など無かったかのような
及びもしない事。
膝をついて前のめりになって
手に触れた地面の冷たさを知って
痛みが去るのを待つ。
そんな消極的な作業でしか
自分を取り繕えない瞬間が
現実世界には
あるのだと言う事。