あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

苺の誉

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幸福な香りだなと思う。

誰に教えられた訳でもないのに。

熟れた苺の香りを嗅ぐと

ふふふっと目を細めたくなってしまう。

 

手づかみで洗い立ての苺を頬張る君は

丸い指先で紅い果肉を握り締め

ふっくらした唇に

次々詰め込む、一つ、二つ、三つ。

 

ふふふ。

ふふふ。

苺の香り。

君の頭のてっぺんも。

少し冷たい鼻先も。

不器用な両手も。

その漏れ出でる吐息も。

 

ふふふ。

 

苺の匂う

食卓が、今。