あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

わたくしごと

 はてなブログ市民になって140日。記事数は300を超ました。大きい記事や小さい記事、始めた当初は詩のような歌のような呟きでした。ちょっとした小説を掲載した事もありましたし、今では、エッセイ風の何かに落ち着いています。

 私が好きな事の一つに文章を書くという作業があります。ただ「書く」と一言で表現しても、実は、私が「ノれる」作業環境というのがあるのです。ブログ作成に限らず、仕事環境を自分好みにカスタマイズするのは作業効率にも精神衛生を整える上でも、割とキーポイントになるんではなかろうかと思うんですよね。デスクワークには必ずコーヒーをお供にする人もいます。ラジオを聴きながら取引先に向かう人もいます。庭の手入れをしながら良いアイディアが浮かぶ人もいるでしょうし、朝御飯が米の飯でないと一日の活力にならない人もいますでしょう。

 最初に私が文章を綴る時(ブログ記事作成に限らず、文筆作業全般)に一番影響されるのは周囲の音響です。具体的に言うと、多少の騒音は問題ないのですが、その騒音の全体及び一部に「聞き分けられる程度の声」が混じっているとアウトです。つまりです、話し声ですね、これが混入しているともう意識が散らかって途端に文章が滅茶苦茶になってしまうんです。思考がそちらに引っ張られるというんでしょうか、集中出来なくなるんです。だからテレビを点けた状態、歌が入ったBGMが流れている、作業中に人から話し掛けられる、そういった事が本当に苦手で仕方ありません。騒音は平気なんです、例えば道路工事の音、滝壺の水流の落下音(どんなシチュエーションだ)、交通量の多い道路脇(だからどこで執筆してるんだ)、飛行機のジェットエンジン音(ねえ、どこで書いてるの)、テニスコートでの大勢の人のモヤモヤとした掛け声(君の居るとこ、いったいどこ)、ドラムパフォーマンスのみのライブ会場(ね、マジで書いてるの)等々、人語さえ紛れ込んでいなければ作業環境としては合格です。人語が複雑に絡み合って「雑踏」の中に放り込まれたようになる場所でも作業は可能です。と言う事は、どうも私は文字を書いている最中は、人の言葉に異様に反応してしまう性質であるらしいのです。映像的に言うと、頭に浮かんだ文字列に、いきなり誰の物ともしれないカギカッコ「」がコラージュみたいに貼り付けられてしまうような感じです。

 「美しい湖に、空の蒼が映り込み、水際で呆けたように遠景を眺める私は取り残された渡り鳥のようにいつまでもいつまでも立ち尽していたのでした」という文章が例えば浮かんだとしましょう。さあ、書くぞ、とPCのキーボードに指を滑らせた時、偶然外を通りかかった選挙カーが「厳しいこの選挙戦、最終日の今日、最後の最後のお願いに上がらせていただきました。勝たせてください、働かせてください、皆様の血税を今の国政に有効に活用させようではありませんか。清き一票、皆様のお力添えを、どうぞ、どうぞ、よろしくお願いいたします」と大音声で発言していたと想像してください。もうそれこそ、私の頭は混戦状態に陥ります。

 「美しい湖に、厳しいこの選挙戦、空の最終日、水際で最後の最後のお願いに取り残された渡り鳥、勝たせてください、いつまでも国政に有効にいつまでも立ち尽して、お願いいたします!」

……惨憺たる有様です。

 どこかで聞いた話ですが、人は言語で思考します。稀に映像が浮かんできて無翻訳で文章になる人がいるようですが、大概の思考は本人の言語力に支配されるようです。蛇足ですが、国語を勉強するのも、算数に文章題があるのも、実はこの言語力を鍛えて理論的に思考を巡らせる訓練なのだとか。閑話休題

 しかしながら、癖というのは様々で、私の主人はシンと静まり返った所でデスクワークをするのが好きではありません。テレビは流しっぱなし、スマートフォンYouTube動画を受信しながら、電卓を叩いて小難しい書類と睨み合っております。騒がしいのが合うのかと言えばそうでもないらしく、私が横から話し掛けると「気が散る」と言って苦い表情をします。いったいどういう思考回路になっているのかしらん。

 フェチに近いものも多少あるかも知れない作業環境の整備。特に私サイドのベストシチュエーションを上げるとすると以下になります。

 図書館の閲覧室か、子供達が外出した後の明るいリビング。蛍光灯の灯りでなくレースカーテン越しの自然光で煌々とした室内。視線を上げれば緑が見えて、雨がサヤサヤ降っているのも趣きがあって良い。飲むなら紅茶、ミルク多めで。PCの周りには辞書と筆記用具。食べ物はNG。やむを得ずの場合は言うに及ばず、出来れば打ち込み作業ソフトはWord希望。設定はA4サイズ、フォントはゴシック、丸ゴシックプロ(明朝体のような鋭いフォントはまた別の機会に、ごめんね)。作業画面は大きめでお願いしたいところです、スマートフォン画面は発狂して牙が生えます。行き詰ったらストレッチか散歩に出て来ていいですか、PCは基本的にスリープモードで節電します。私は身体と心が割と直列接続なので、家事してる時にアイディアが浮かびます。持ち歩きのバッグにはメモが常に入っています、でも思い付いた時に殴り書きするので後から読んでも何語か解らない時があります、ええ、しばしば。じっくりテーマを掘り下げるのも好きですが、近頃の記事は即興が多いです。一分前に考えていた事でも、トイレで「おかーさーん、うんちでたよー」と呼ばれると、吹っ飛んでしまうケースが多発しているので、煮詰めていても徒労に終わると言う事を学習しました。

 書き上げたらまずはざっと編集作業をします。全然違う人になったつもりで校訂に入るのですが、大概「こいつ、何言ってんの?」って馬鹿にしながら斜め読みしてます。誤字脱字は公開してから見つかるので、上げたての頃に私の記事に出会った人はごめんなさい、自己責任において、腹立てて下さい。

 ちなみに2000文字書いてほぼ45分の昼休憩が終わるので、私の執筆速度はそんなもんだと憶えていてください、いえ、誰の得にもなりませんし、期末試験にも出ません、お気の毒に。

 雑記ブログ、気ままに更新中。