あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

「物(技術)」を買うのでなく、「人」を買うという事。

 とても残念な事がありました。

 一つは、前年の秋口に苦労して治療した奥歯の虫歯がぶり返したという悲報です。近所と言う理由からお世話になった歯医者でした。手が足りていないのか、それともそれは繁盛という裏返しであるのか、予約した患者であるのに、常に待合室で長時間待たされる歯科医院でした。男性医師が御一人と、その奥様らしき古株の歯科衛生士が御一人、それからアルバイトか新人助手の方が入れ替わり御一人ずつの小規模医院です。

 診療中、治療中、患者と医師とのやり取りで、信頼関係、不信感は生じるモノと思うのですが、私は何となくお医者様と噛み合わない物を感じながら治療を終了しました。結果論でしかないのですが、セカンドオピニオンでやはり従来通っていた歯科医院に、本日お世話になる事になりました。歯は、一度削ってしまうと様々な要因で本来の強靭さを損なう為、虫歯の再発はよくある事例です。ただ、前回の処置が甘かった為の再発であったのでガッカリしました。今日、治療していただけた先生は実に手際の良い女医です。勿体付けてモタモタと治療をしていた前回の男性医師の顔を、私は診察台の上で悲しく思い出しておりました。

 今、麻酔が切れて来ておりますので、患部はジンジンと痛んでおります。それでも、その痛みは「納得出来る痛み」であります。これで症状が改善するのだという希望の内に感じる痛みは、耐えられるのが不思議です。

 残念な事のもう一つは、贔屓にしている街のパン屋におけるものです。最寄り駅の線路沿いに看板を出す個人経営のお店です。ムッシュ・イワンで修行をされたオーナーシェフと女性店員が御一人(恐らく奥様でしょう)、それから厨房には何人かの若い女性スタッフが忙しく働いています。午前中11時に開店し、昼に2時間のインターバルを挟み、一時シャッターを下し、再び15時からの開店で19時までの営業です。しかしながら、大変な繁盛店の為、閉店まで予約以外のパンが売れ残っていた事はありません。ここの食パンは息子達も大好きなので、朝食には欠かせないのです。朝食の「生命線」と表現しても過言ではありません。

 ですが、私はこの、売り場を取り仕切る奥様のお人柄が苦手なのです。理由は伏せますが、たかだか会計の折に2,3言、言葉のやり取りをするだけの間柄に過ぎないのに、です。

 人が人の中で生活をする限り、ジレンマは発生するようです。

 

 

   (1000文字雑記)