あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

やはらかに、こもる、秋。

 きっかりと、1年経ちました。私と子供達と、42平米の木造の2階に仮住まいしてから、早いもので。

 専業主婦で無かったから思い切れた事なのかも知れません。就業して経済力が我が身にあるという心強さは何ものにも替えがたいです。小さな頃から男勝りだった私の性格もきっと影響している事でしょう。横柄で気が強くて、頑固で出しゃばり。生来の気質がこの孤独な独り親生活を少なからず支えて来てくれたのだと今は思います。

 子供達の寂しさを考えると申し訳のない我が儘を通させてもらったと後悔しないでもありません。確かに独りよがりでもあるでしょうし、向こう見ずでもありましょう。それでも、もう1年。我ながらよく我を通したものと、天晴です。

 現在、主人とは、籍を入れながらも別居生活です。面白い事に、互いの家は同じ町内です。「広いお屋敷の、母屋と離れ」みたいで奇妙な感じです。弁護士さんに間に入ってもらい、別居継続の意思は主人と確認しました。裁判所で規定されている「婚姻費用」(本来、婚姻関係にある者へ支払われるべき相当の費用、離婚すればまた規定に基づき「養育費」として算出しなおされる)を主人から頂きつつも、ベースは私の働き次第。2人の子供達の生活基盤は母が稼いでおる最中です。

 距離を置くのも、私達家族には実は大切な事であったのだと改めて感じます。他所のご夫婦と比べてもっと遠い距離感で付き合っているのが適当であった夫婦だったのでしょう。ここ半年、月に2度程のペースで子供と主人は遊んでいます。良くも悪くも主人は心の底から自分の仕事を愛している人です。決して子供が可愛くないという訳ではないのですが、面会のスケジュールと仕事の予定がぶつかると必ず仕事を優先させます。同じ屋根に暮らしていた頃も、これだけは、正直言うと私は尊敬していました。私自身も仕事をする身ですからよく解るのです。どんなに思い入れのある職業でも、人間ですから嫌気がさす一瞬もあるはずですよね。でも、主人にはそんな「魔」は絶対に差さないのです。

 ドライな夫婦は、人目には殺伐として映るのかも知れません。時々、主人に言うんです。「私達、樹木希林さんと、内田裕也さんみたいよね」って。相手は苦笑いしています。

 ただ、私には、この日々は大変だけれども、大変じゃあないんですよね。強がっていた時期もありました。でも、過去になりました。

 たゆみなく、今も、自分と子供と、時々、主人。