あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

願いましてーは、関西なーりー。

 私の関西訛りは、上京してから全く何物にも影響されません。出生地は大阪府泉佐野市、「泉州地方」と言われている地域で、出身は和歌山県の県庁所在地付近です。結婚するまでは近畿圏から出た事がなかったので、私のペルソナは生粋のモノであることでしょう。

 外の地方の方がよく「大阪弁=関西弁」だと認識されているのですが、本来の大阪弁はかなり「いやらしく、まろやか」です。上方落語に使用される、商人同士の会話などが、ほぼ純粋な「大阪弁」です。お笑いの『吉本興業』の進出により関西弁の認知度が上がるにつれ、ごちゃ混ぜの近畿2府4県「言語群」が、関西地方を代表する日本第2位の都市・大阪の言葉として世に定着してしまいました。とは言え、私も江戸言葉と浜っ子言葉の厳密な違いは解りませんし、「~じゃん」という語尾がどの関東圏の方言かは区別できません。お国訛りはそこに根差す人達の確固たる魂であるのですから、「そんじょそこいらのもんといっしょくたにされちゃあ、おらっちはたまんねーぜ、てやんでー」ってな感じですよね。

 それにしてもです。関西人のカモフラージュ能力の低さには、我が部族でありながら呆れるのを通り越して感心する域に達します。職場でも親しく会話をするようになって初めて「あれ、○○さん、関東の人じゃなかったんですね?」と知れる人が多いです。新潟県出身、茨城県出身、島根県出身、青森県です、北海道です、福井県です、秋田、お米、美味しいですよねぇ、と。

 ところがです。「関西出身ですか?」と、最初のご挨拶からニヤニヤされてしまうのは、本当に関西人の不徳の致すところではないでしょうか。「初めまして」のイントネーションからして、違います。文面にすれば気付かれない事も、目を見て握手した時点でアウトです。なおかつ、関西人は関西出身を隠そうともしない、むしろ、関西風味を自信を持ってプッシュです。「関西ですが、何か」と言わんばかりのペース配分でしゃべり、「関西、ええとこでっせ」となすりつけんばかりの出身地愛を展開し、「ほな、これでいきまひょか」と従来のせっかちを発揮して物事を推し進めてしまうのです。

 面白ければ全て「良し」。とまでは、言い切りはしませんが、面白味は何においても優先されがちな重要案件でもあります。

 「何それ、ピースばっかり、しょーもなっ。ピース以外のおもろい事してや」と、写真撮影で母は容赦なく息子達に挑戦します。