あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

年老いて、増えてゆくもの、つらつら。

 40歳の白髪が行き着く先は、いったいどこであるのだろうと惑います。20代の後半から、1本、2本と銀色のモノが生え始めていた私は、何となく見慣れた白髪をこの年代まで特に気にせず過ごして来ました。子供を産んでからめっきり増えたように思われたので、ここしばらくは美容院で染髪を依頼するようになりました。若白髪と言いながら、世間にはそれを魅力的に整えていらっしゃる方もいます。降り積もったばかりの雪のように真っ白な白髪を素敵にまとめていらっしゃる方もいます。いわば白髪頭に成りゆく過渡期にある私は、徐々に増えつつある白い物をどのように扱って良いものかと試行錯誤であります。

 工夫を間違えば、途端にみすぼらしい印象を与えてしまう白髪ですから、取りあえずはプロにお任せしようと思いました。明るい色に染めれば白髪の変なテカりは見えにくいそうですが、年甲斐も無くなり仕事場でも浮いてしまいますし、暗い色で染めれば伸びて来た白髪が際立ちます。何より、一度、染め始めればある一点で諦めるまで定期的な染髪作業はエンドレスです。華美にする必要は全くありませんが、身だしなみはそれなりにしておきたいですから、服装、足元、そして髪はやはりいやらしくない程度には装いたいです。

 お洒落とは無縁で過ごしてきた40年と少し。化粧もほとんどしませんし、アクセサリーも煩わしいので身に付けません。10枚のワイシャツと、8枚のパンツと、1揃いのスーツと6個のハンチング帽。雨靴、ブーツを入れても靴は9足、鞄は4つ、外套はベスト1着に、コートが3着。冠婚葬祭も含めて職場・プライベートでそれを1年中着まわしている私です。ただでさえ色気が無いのですから、せめて、髪で清潔感のアップを図りたいですよね。

 この私の頭が、いつぐらいでフサフサの白髪頭に生え変わるかは分かりません。今はその生え変わりの真っ最中で、我慢のしどころかも知れません。ともかく、その程度の頭髪くらいであれこれ思い煩うというのは、私も突き詰めれば女であるという事なのでしょう。髪は女の命と言い慣わされていますけれども、一度相手に与えてしまった第一印象はなかなか拭えるものではありません。

 人は中身だよとうそぶくのは簡単ですが、どうせなら、第一印象も心地よい物であった方が良い気がします。殊更、柔軟剤の匂いで勝負しなくても、宝石で武装しなくても、爽やかなおもてなしが出来るくらいには。