あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

私の命よりも重い人

 私は何回生まれ変わっても、きっとこの子の親でありたい、と願います。間違いなく、この子を産みたいと思います。

 7回目の長男の誕生日も、後、何十年後かに迎える幾度目かの長男の誕生日も、私は必ず、彼の幸福を祈って、おめでとうを言うでしょう。

 産院のベッドで初めて彼を抱き上げた時、どこに触れて良いのか分かりませんでした。間違って、握り潰してしまうのではないかと、本気で恐れました。授乳の度、オムツを替える度、余りの眠気に自分が横になっている時でさえ、何度も耳を澄ませて、時にはわざわざ手の平を息子の鼻先にかざして、確かめました。彼がちゃんと息をしているのだろうか、と。私を求めて、フエフエと懸命に泣いていた息子。何が気に入らないのか、離乳食を頭に塗りたくって暴れていた息子。熱を出して夜中に何度も嘔吐する息子。火傷を負った彼を抱いて救急車に飛び乗った事もあります。

 偶然や幸運に助けられ、よくぞ、ここまで、と、しみじみ思います。そして彼がいなければ、私はここまでやって来られませんでした。私を「母にしてくれた」最初の恩人。

 離れてしまっても、いつか訪れる臨終の日にも、私は繰り返し希望し続けます。

 汝に幸、あれかし。