５００文字ブログ：咲く場所は自分で決める。

　「何も頑張らなくてもいいんだよ」と慰めてくれるセラピー本はたくさんあります。貴方はそのままで美しいのです、と丸ごと受け止めてくれる癒しの講座はたくさんあります。

　でも、ただ泣く場所を求めているのではない人達には、恐らく、それでは物足りないのではないでしょうか。切羽詰まって泣く理由さえ見失っていた場合には、優しく包み込んでくれる逃げ場は必要です。しかし、その先へ踏み出したいのに歯がゆい気持ちで居る人にとっては、たぶん、大きな手で背中を押してもらえる方が有り難いに違いありません。

　「貴方の頑張る所はそこではありません」ときちんと方向転換をさせてくれる先輩にいてもらいたいのです。貴方の美しさを活かすには殻を破らなければいけません、と真剣に叱ってくれる指導者に見守ってもらいたいのです。

　「貴方は気の利かない人」「貴方は弱い人」「貴方は要領の悪い人」そう指摘してくれる恐い人は周囲に溢れています。だけれども「私は気の利かない人」「私は弱い人」「私は要領が悪い人」そう言い聞かせているのは自分自身です。自分の声を一番身近で聴いているのは「自分」ですから。

　努力はすべきです。自分を、最大限活かす場所を探す為の。