５００文字ブログ：「天誅！」

　時々、水蒸気爆発を起こす活火山のような私です。地底からの怒りの圧力を極限まで押し殺しているので、ドカーンっとなった折、漏れなく息子達はざわつきます。

　いや「そろそろお母さん、爆発するからね」と念は押すのです。いつまでも片付かない部屋、何度言っても改めない食事時のマナーの悪さ、繰り返される兄弟喧嘩、火種ならいくらでもあります。いきなり、ドカーンっとはなりません。段階を踏んで、噴煙が上がるわけですが、原因となった兄弟達には、母の怒りのボルテージメーターが見えておりません。

　「今、これ、注意してるの、２回目だからね」と、声のトーンを落として警告します。「次、同じ事言わせたら、分ってるよね」と釘を刺します。「分かってる」「はーい」と気楽な返事をしてるうちは、本当の所で母を甘く見ている証拠です。この時点で、母は、カチンときているのですが、まあ、言うだけの事は言ったから、と砲弾を用意。

　予防線を踏み越えるのは、１００％息子側です。「立ち入り禁止」の領域に、走り幅跳びでジャンプしてくるのは、奴等です。「うわーい！」と万歳しながらです。

　「テレビ観てないで、ズボンを履け！」。そして、神のいかづちは轟くのです。