あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

白い繭

 息子達が泣くと、私もどうしてか胸がギュっと絞まって、泣き出したくなる事があります。感情のままに心を表す子供に気持ちをかき乱されるとか、イライラが募って来るというのとは、全く違います。

 私の子等は、意志表現が澱みなく出来る方ではありません。むしろ、朴訥、素朴、時に不器用、まどろっこしいのです。彼等が流す涙の意味を、しっかりと汲み取ってやれない時もしばしばあります。私とて、人の機微を読み解くのに卓越しているタイプではありませんので、我が子との事ながら解釈の違いも起こります。息子達にしてみると、物分かりの悪い不便な親であることだろうと思います。

 まだ、独りで引きこもり、外界とのコンタクトを遮断してしまえるほどの大人ではない息子等ですので、高ぶった胸の内を持て余して結局は、母である私に抱きついて来ます。どうにもならない事をどうにかして欲しい、そんなSOSを発してもいるのでしょう。

 私は、子供等の身体を抱いて、隙間など無くなるように、ただ、ピッタリと寄り添って、抱き締めます。解決の糸口に当てなどありません。病気でも熱でもお母さんに移しなさい、とそんな子供だましを本気で馬鹿真面目にひたぶるに祈りながら。