年末ですね。断捨離の前にするべき事、考えてみました。

　ゆっくり時間をかける事だけが、丁寧に生きると言う事ではありません。厳選した食材を使い、手間の入った食事を摂る事だけが、丹念な食生活とは言いません。叱らない子育てが思いやりの籠った育児ではないように、優先席を譲る事が老いた人への表敬ではないはずです。

　人は多面的に出来ているのに、何故か人の輪を作る為のルールは画一的です。しかもわざわざ「ルール」とやらを作らなければいけない程、私達には人をおもんぱかる力が無いのです。他所様から注意を受けたら「ここにはそんな事、一言も書いていないじゃないか」と反撃し、いけない事と解っていても「前の人がそうやってたから、つい」と棚上げしてしまうのです。

　品位とか礼節とか、実はそんな言葉や事項はどうでもよくて、ただ、気持ち良く過ごすためにはどうしたらいいのか、と側にいる人と目配せすれば解決する事だらけなんですよね。子供のいたずらをたしなめたり、我が儘を正したり、挨拶する事を求めたり、嘘を許さなかったり、禁止やダメ出しを得意とする大人の私達なのですが、大人が出来ない事を、まさか、子供が出来ると本気で考えているんでしょうか。だとすれば、随分とおめでたい話です。愚痴です。