あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

泣き所

 冬生まれの私達家族は、多分、冬をポジティブに捉えています。それでも、毎朝、凍えるような安普請の賃貸住宅です。外気温と変わらない寒さの部屋で、長男を起床させるのは難題です。呼び掛けで起きないのは解り切っていますので、筋力に物を言わせて寝床からそのまま抱き上げます。22kgの長男は学年でも前から2番目というのですから、小柄な部類ではあることでしょう。しかし、あちこち骨ばった筋肉の塊を担ぎ上げるのは同じく小柄な私には容易い仕事ではありません。

 寒さが募れば、この地味な作業も難易度を上げる事でしょう。一晩体温でぬくもった寝床の快適な事は何物にも替えがたいものです。彼の側で猫のように丸まって眠っている弟のぬくもりも、長男の起床を阻む手強い要素です。2人の可愛い頬っぺたに寄り添って、母である私とて、いつまでもダラダラ怠けていたいのが本音です。これではイカン、と、鬼の決意で理性を奮い立たせているに過ぎません。

 情けなくも、居間にゴロンと横倒しにされた長男が、仕方なしにもぞもぞと着替えるのは登校時間ぎりぎりの切迫した頃です。母の焦りもどこ吹く風か、ゆっくりと始動する息子の姿に冬の深まりを感じるこの頃です。