あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

おかえり、赤ちゃん。

 我が家を揺るがす「困り事」のトップに、子供達の体調不良が君臨します。予約も予定も仕事も支度も、全部がキャンセルになります。冷静になって事後対策を組み直すには、しばらく天を仰いで深呼吸をする必要があります。

 気合を入れて現実と向かい合う度、何ともならない事を相手にする時の不思議な高揚感が甦ってくるのです。本音を言えば、がっかりしたり、ぐったりしたり、つっぷしてしまいたい気持ちになっています。嘔吐や下痢でドンドン増え続ける洗い物と清掃作業と、手荒れと気疲れと、子供の泣き声と私の溜息と、わずかなまどろみと治癒を願うひとときと、病床にはありとあらゆる現実と感情がターミナル駅のように交差するのです。

 涙でいっぱいに膨らんだ幼い子を、どうにか元通りの子宮に納めて完治させてやることは出来ないものだろうか、と詮無い事を考えます。大切にくるんで、温めて、もう一度、元気いっぱい満タンにして産み直してやれたら、と夢のような事を考えます。

 小鍋にこしらえた真っ白い粥を平たいしゃもじで掻き混ぜながら、寝床に横たえた子供の目覚めを待っています。クスンと、小さな泣き声が私を呼びます。この世に生を受けたあの日の朝のように。