あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

その子の笑顔を責めないで。

 悪くなりそうなその場の空気を和まそうとして、不自然に口角を上げてしまう事がありました。張り詰めた緊張をどうにかしようと、無理に笑う事がありました。

 「叱られているのに、何をヘラヘラと笑っているの」と、更に相手の大人に怖い顔をされた思い出があります。笑うべきタイミングではない事は、解っていました。けれども、そこで素直に悲愴な顔をしたり、涙を浮かべるのに違和感を感じた記憶があります。プライドであるとか、負けん気であるとかでは、ありません。

 どうするのが、適切であったのかは、今でも自分の中では不確定なままです。

 随分、後になって、ある行動学の偉い学者が特別解説とし何かの番組でしゃべっていたのを耳にしました。

 子供は、時々、我が身に起こっている事や、自分が感じている感情を上手く心で処理出来なくなり、無意識に「笑う」という行動に出てしまう事がある、との内容でした。つまり、叱られている最中にヘラヘラと笑顔を浮べ、視線を反らす反応を見せる子は、もしかして極度のパニックに陥っているかも知れない、という解説です。

 笑顔は、感情の「ひきつり」なのだろうか、と考えなどしました。

 知らないと言う事は、時に、罪であります。