ほころびを縫い繕うのも、私くらいの年代の役目なのかしらね。

　東洋医学に「血（けつ）」という概念があるそうですが、私はこれの巡りが良くないのだとつくづく感じるのです。血圧も低めで上も１００以下、下では４０台で計測されます。直立の姿勢で、頭を振っただけなのに景色がひっくり返る事もあり、例えば大衆浴場での入浴時は特に気を付けて湯に入るようにしている次第です。

　情けないのは、子供と遊園地に出掛けた時、アトラクションのコーヒーカップに同乗した折ですが、私達を乗せたカップが回り始めた途端、堪らない吐き気を催してしまった事です。子供達は面白がってハンドルを回し、カップをドンドン加速させていくのですが、途中で私は冗談でなく、突っ伏してしまい、半べそで「止めて」と懇願していた有様でした。

　腹痛で苦しむ事は無いものの、生理前には乳房が張って熱を持ち、身体中が前触れもなく重だるくなり発汗する事も最近あります。男女の体調変化に合わせて「厄年」など設けられて来たとの説があるのも、さもありなんです。衰えの発現は、つまりは我が身の養生促進の良い機会かも知れません。

　低血圧による立ちくらみをお医者様に相談したところ、ケロっとこう返されました。「とりあえずゆっくり行動して下さい」と。