今日は飲みましょう、部長！

　若い頃には解らなかった事が、私には結構あるのだとこの頃思い至ります。

　多くの会社で、実益を上げている部署を上げるとすれば、販売促進部や広報戦略部なども含む、いわゆる「営業職」「営業部門」ではないでしょうか。そこの部長ともなれば、つまりは、最前線の司令官、会社の舵取り、キーパーソンでもあります。ＣＥＯや取締役社長が経歴に営業畑出身と記される例が多いのもうなずけます。

　営業部長に求められるスキルは高度なのは言うまでもない事ですが、どれもが「相手を動かす」テクニックに集約されるのは、会社勤めをしていて心から面白いと感じます。相手＝顧客に限らず、社内の人間、それも部署内の人間関係のみならず、経営陣へも影響があると言う事は見逃せません。影響を及ぼすどころか、経営陣に真っ向意見出来る立場にあれる凄さを内在しているのです。場合によっては社長相手に「叱責」しても許される部署でもあります。

　乱暴な言い方をすると、営業部長ともなれば、社長を「社長にしてやっている」人です。だからこそ、傍観者であったり、単なる会社の稼ぎ頭然となっていてはいけない気もするのですよね。愚痴を言うだけの人に収まるには、勿体なさすぎます。