あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

真摯であることでしか、本当の意味でカバーできないんでしょうね。

 要領が良い誰かの事を、必要以上に美化しなくてもいいのではありますまいか。その人とて、例の「要領の良さ」を最初から身に付けていたわけではないかも知れません。繰り返し、失敗もし、深い反省を何度も行い、頭で覚える前に反射的に行動できるまで体当たりで試行錯誤してきた道のりがあったかも知れません。

 要領が良い誰かを羨む人に限って、どういうわけか、要領が良い相手を少なからず見下している、という矛盾を抱えています。そしてこれまたどういうわけか、「どうせ」とか「所詮」とか「どっちにしろ」とかいう前置きをして、自分自身を必要以上に凡庸だと決めつけにかかるのです。

 「あの人のようには出来ない」「生まれつきの素質が違う」「自分の置かれた状況では無理だ」「やりたい気持ちはあるのに機会に恵まれない」と、自分がそうなれない不可抗力に見える都合の良いマイナスの理由を、いくつもいくつも並べます。

 本当に要領が良い誰かは、1つの事を「要領が良くて、何の問題もなくこなしている」かのように見えるまで、突き詰めて心血を注いでいます。恐らく、それこそが誠意と呼ばれる姿勢であるでしょうし、その姿勢こそが行動を司る根っこです。真価です。