あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

「シンプル」の過不足

 ベストなシンプルより、ベターなシンプルが楽なのではないでしょうか。大まかには整っているけれども、ちょっとだけ無駄がある状態が、実は良い意味で纏まり切らずに楽しいのではないかと思うのです。考える余地が出来るというか、遊びがあるというか、どっちつかずの不安定さと、高揚感が生まれる気がします。

 白っぽいがらんどうの部屋よりも、だいたいは整頓されているのだけれども、中央のカラフルな絨毯の上に、子供達のおもちゃ箱が置いてある風景と言うのは物語があって楽しいです。片付け忘れた汽車や、うつ伏せに寝転がっている人形などが、それらを気に入っている人達の気配を見る人に伝えて来るなどします。

 はみ出る事を許さない整然とした空間は、むしろ居心地が悪くて息が詰まります。汚れた靴下で上がり込むなどもってのほか、粗相をしでかさないか常に誰かに見張られているようで落ち着きません。乱してはならない、汚してはならない、眺める為だけにあるモデルルームのようでありましょう。

 人も、たぶん、そうなのです。

 少しだけ、自分にも相手にも鷹揚で良いのです。困り事に出会ってしまったら「仕方ないなあ」と苦笑しながら頬杖をつく余裕が欲しいですね。