あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

はりぼて

 さして物事に動じないようにも見えるところが私にはあるようです。時にふてぶてしくもあり、時に毅然とした姿勢であるとも人には映るようです。その実は全然揺るぎなくもないのに、私には女性らしいたおやかさが欠けてでもいるかに受け取られます。

 確かに他者より抜きんでたしなやかさはありません。鋭敏でもありませんし、堅実さも乏しいとは思います。事実、小心者であるが故に、心が狭量にもなっています。それがかえって、私の態度を依怙地にし、私を我の強い者に印象付ける結果を生んでいるのでしょう。

 ひよわな人間ほど、自分の鎧を大きく見せるものです。強靭な精神の持ち主ほど、引き際を熟知しています。更に言えば、知に長けた人であればあるほど、弱者を演じる事も難なくできてしまうのです。

 気持ちが小さくなってしまっている人は、大らかであるフリは出来ても、相手からの踏み込みにいちいち疲れてしまっています。受け答えにバリエーションが無いとか、大風呂敷を広げてしまうとか、全く自分でない自分が頭の中で蝿のようにうるさくブンブン飛び巡っているような錯覚を抱えてしまっています。

 肩をすくめて「失敗しちゃった、ごめんなさい」を言えたらいいのに。