あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

これくらいのお弁当箱に。

 私以外の人は必ず私とはいずれ別れる人、というのは、当たり前の事なのですが、その考えに改めて感じ入ってしまうのです。性格も考え方も生活スタイルも違うのに、同じ場所に集まって、同じ仕事に取り組んで、同じように喜んだり悲しんだりしている今を、私は本当に不思議で心から有り難く思います。

 10年前の私が望んだ場所にはいないかも知れません。幼い頃の私が思い描いた風景ではないかも知れません。叶わなかった夢も、引き受けなければならなかった現実も、諦めなければならなかった成功も確かにここにはあるのですが、だからと言って与えられなかった幸運の全部を過去に戻って掻き集めたいかと言われたら、戸惑ってしまいます。

 劇的な変化、特に、震えるような感動や踊り出したいような高揚感は有るに越した事はないでしょう。しんみりとした人生よりも、華やかな温かい人生の方が、やはり人は欲しがるものです。「平凡で平和ならいいよ」という達観した考え方にさえ、「でも、僅かばかりの不幸さえ嫌だよ」という我が儘は含まれているものです。

 口笛を上手く吹けなくてもいい、でも鼻歌くらいは歌いたい、独りぼっちの私達ですから、それくらいの幸せで良いのです。