下人が雨やみを待つ夕刻に。
学童保育所の職員の方と、このコロナ騒動について互いの生活の苦しさを話した。その時、ふと私の口からこんな事が飛び出た。「まるで、芥川龍之介の『羅生門』の世界ですよね」。ブラックジョークのような、自虐的な感想が浮かんだ事に、すぐあと、我ながらしみじみとした気持ちになった。
度重なる厄災で荒廃した京の都が舞台の短篇『羅生門』。まだ少し、こんな夢想ができるほどには、自分はまいってはいないのだと安堵したのだ。
学童保育所の職員の方と、このコロナ騒動について互いの生活の苦しさを話した。その時、ふと私の口からこんな事が飛び出た。「まるで、芥川龍之介の『羅生門』の世界ですよね」。ブラックジョークのような、自虐的な感想が浮かんだ事に、すぐあと、我ながらしみじみとした気持ちになった。
度重なる厄災で荒廃した京の都が舞台の短篇『羅生門』。まだ少し、こんな夢想ができるほどには、自分はまいってはいないのだと安堵したのだ。