あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

「隠」

鬼という存在が好きなのだ。悪魔とか死霊とか疫病神とかとは少し違う。いや、それらの物も煮詰めてしまえば「オニ」になる。

我が家では、よくオニが出る。歯磨きしない子の所にも、朝寝坊の子の所にも、喧嘩ばかり繰り返す子の所にも、オニが訪ねて来る。夜、いつまでも寝床に入らないでいると、戸の隙間から、煙のようにオニが滑り込んで来て、夜更かししている子供等をひっ捕まえて「友達」にしてしまう。この物語は、子供達には当たり前のルールであり、とても怖い決まり事である。

「疫病」の象徴であった鬼もいる。赤鬼の「赤色」は天然痘に罹った患者の皮膚の色であったとか。自然界の脅威を形あるモノで表したら鬼になったというのもある。山の神が恐ろし気な姿で描かれるのもそれ。または、神様が善行を人に積ませる為にわざわざ怖い姿で脅しにやってくる場合もある。ナマハゲはその代表格か。

恐れる、敬う、律する、礼する、その流れのあちこちに、鬼。