あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

おみそしる

木椀に注がれた味噌汁を、一口頂戴する、あの瞬間の充足感は言葉に言い表しにくい。満足感というよりも、安心感に近い、じんわりとぬくもってくるような気持ちになる。

椀に添わせ指先を丸く形作り、容器を優しく包み、滋味をいただく。

他の食べ物ではこうは感じないのだが、私はいつも、味噌汁だけは違うもののような気がしてならない。

「授かり物」という言い方があるが、そのような気さえする。別に上等な一番出汁でこしらえなくても良い。具も青物、なまぐさ、根菜、餅、何でも構わない。食す作法も、正式な形があるにしろ、家庭で給される範囲では、下品でなければそれで良しである。

味噌の入った汁物ならば、味噌汁、である。大ざっぱ過ぎて、その包容力に唖然とする。

熱くても旨い。人肌でも旨い。冷めても旨い。変な食べ物だ。

泣きっ面の子供を助けにくる地蔵様のようにおおらかで、力強い。

元気になあれ、元気になあれ。

悲しかった気持ちが、報われる。