親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている。(『坊ちゃん』より)
白いシャツを着る。背筋がキュッと伸びる。そういう事なのだろう。
私が下着の上に羽織るのは、常に襟の付いた白いシャツ。もう定番である。
自転車に乗るからスカートは持たない。あるにはあるが、式典用の、習い事用の、出社用の、そのようなスカートが3枚程度である。
万能という言葉は、時に不作法であったり、時に無頓着であったり、時にズボラであったり、そっけない事に結びつきやすい。だけれども、基調を持てば、それらしく振る舞う為の自分を描けるので、かなり便利な気もするのである。
普段着のシャツも、お呼ばれの折のシャツも、改まった席のシャツも、我が家のシャツは同じ顔。
眠る時はさすがに部屋着に着替えるけれど、子供達にとって私は、シャツを着ているお母さん、なのである。
きちんとしていて野放図、そういうのが私も気持ちが良い。
自分の為に纏う服。見せる為に纏う服。繰り出す為に纏う服。これを一本の筋道にできれば毎日は非常に軽い。