あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

流れ着く先

いつ終わるか分からず不安になってしまうような事柄も、終着点は必ずある。願わしい終結の形ではないから落胆するだけで、何事にも際限はあり、エンドレスに同じ状態が繰り返されるものは存在しない。極論を言えば、身に起こった不幸の存続期間は自分の命の長さを絶対に超えない。

苦しんでいる日々も続いていけば、そのうち「忘れる」という処方箋が見つかる事もあるし、「次の幸福が訪れる」という新境地さえ拓かれる事もある。現場にいる当事者に、そういう概念的な事は非常に伝わりにくいけれども、そうやっていつの間にか風化してきた不幸はわりと多い。

誰かを狂おしいほど好きになった事も、かけがえのない人を失った事も、職場で窮地に立たされた事も、ここまで憎しみが湧き上がってくるのかと我ながら恐ろしかった事も、リセットする如くには無くならなかったが、ゆっくり輪郭がにじんできたようにも思う。

逃げられない期限が、全てには設けられている。