あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

ばらばら

本当に集中している時、私は自分のすぐ前の景色を見ているというよりも、その画面の向こうの2メートルくらい先の点を、ピントを合わせずに眺めているような感覚になる。周りからは、あいつ少し腑抜けている、くらいの印象になるだろうが、私が対象物にのめり込んでいる姿は、たぶん、ちょっと緩い感じにほどけて見えるだろう。

無我の境地とか、トランス状態とか、空気と一体化するとか、自分が消えるとか「集中」を表す様々な表現がある。頭上に光を見る人もいるだろうし、何かが降りて来る人もいるだろうし、虫の視点にリンクする人もいるだろうし、五感以外の感覚が突如開いてしまう人もいるだろう。いずれにせよ、今まではっきりこれだ、と形作られていた物が、パッと価値を失ってしまう、あるいは、別空間に引っ張られてしまう体感がある。

脳が歩いている、身体が見ている、目が欲している、意識が飛び出して行く。固まっていた物が一度、きれいに壊れる。