あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

いつかの空を憶えていたなら。  ※閲覧注意

たおやかな色彩を持たない

無作為な雲。

 

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逆説的な事だけれど

こんな雲が風に千切れて走っていくのを

見上げていると、

自分が強固に大地へ縫い止められているのを

再確認させられる。

 

無責任に

飛び散ってしまえないように

無法に

駆け巡らないように。

重力は私を手放さない。

 

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そんな世界の折り目正しい窮屈な蒼い道で

一つの亡骸を拾った。

 

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諦めたのだろうか。

安堵したのだろうか。

追い詰められたのだろうか。

悟ったのだろうか。

抗ったのだろうか。

受け入れたのだろうか。

 

鮮やかなその熱の行方を

私は推し量る事しか出来ない。

 

私はここから

もう一度、朝の散歩を続ける。

この鳥は動かぬまま

私の去っていくのを見送る。

 

私は歩いて歩いて

家へと還り着く。

私だけが

歩いて歩いて

生きるものの輪の中へと

還って行く。

 

さよなら。

また、

いずれ。