あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

limited

踏み切った雲のはしを、もう振り返らずに、つむじ風を掴んで、駆け上がる。

一人分にさえ足りない翼、紺色の景色を叩いて走る、追い付けない貴方と知っている、巻き戻せないぬるい幸福と知っている。

もう、「自分」には邪魔されない。もう、「自分」には邪魔させない。

貴方を知ってしまった。「貴方のいない時間」を知ってしまった。

少し遅れて笑ったあの意味は何?

言葉を探して、やっぱり止めて、しまい忘れた笑顔だけを見せた貴方。

ありのままを私に残すのは、残酷。ありのままで私を包むのは、残酷。

たどりそこねた優しい「お話」を、曖昧な「確かさ」に戻して繋ぎ止める瞬間、眉間に少し力を入れるの、泣き出しそうになるから。気付かない振りをしてくれたのかな、元通りに演じてくれたのかな、そう、だって貴方の思いやりはいつだって綺麗。

両手に掴んだつむじ風に連れ去られ、私は立ち止まれないまま。

貴方の今日を私に下さい。

貴方の今。貴方の笑顔の先。

 

 

 

 

 

(夏のポエム的な何か(笑))