あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

春旅のご案内

「青い地球」を発見したのも

月へ初めて到達した旅人でした。

 

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地球に住んでいても

気付かなかった事だったんですね。

 

違う場所から眺めると

あ、そっかって解る事が随分多い。

あの人は美形だなとか

この人は力持ちだなとか

右の屋根は高いなとか

目の前の海は驚く程澄んでいるなとか

ここでは星空が素晴らしいなとかは

私達がそれらと同種の「何か」を比べているから

そう感じるんですよね。

 

美形の人も、

ただ独りきり、

その人だけがいたって

美形だとは分かりません。

力持ちの人も、

ただ独りきり、

その人だけがいたって

力持ちだとは分かりません。

比べられるもう一人や

その他がきっと必要なんです。

 

人と比べずに個性を伸ばそうと頑張る人がいますよね。

冷静に考えれば、それはすごく矛盾しているんです。

個性ってそもそも、

他所と違う特徴を持ったものじゃないですか。

違う、っていうその事自体が、

「何かと」違う前提であると言う事ですよね。

すでにそこで、もう「比べちゃってる」んです。

左右されてはいけませんが、

比べない事には指針が立てられないんですね。

もう、

訳が分かりませんよね。

 

じゃあ、私が言いますよ。

 

「じゃんじゃん、比べちゃえばいいじゃないか」

 

すみません、言い切ってしまいました。

 

右の屋根が高いと知る為に

左の屋根を眺めましょう。

海の色が澄んでいると感動するには

澱んでいる海の姿も知っておかなくちゃ。

満天の星に心を奪われるのは

星さえ見えない明るい夜空を

見続けていたからでしょう。

 

 

自分より強い人を知るという事は

自分に努力を強いる為。

自分より弱い人を知ると言う事は

自分を謙虚に保たせる為。

見誤らない方がいい、

自分がこうと思うよりも

私達はよっぽど自分を美化しています。

 

知りたい事がある時は

やっぱり旅に出るのが良い。

大袈裟な旅行で

値の張るツアーに乗っかるのでなくても

例えば、

毎日の散歩道にでも

買い物にでも

回覧板を回しに隣に顔を出すのでも

今いる位置から動けば、

それは立派な「旅」なんです。

家族とただ

新しい朝に「おはよう」と目を見つめるのでも

ちょっとした「旅」なんです。

この人の今朝の顔は少し疲れているな、

眠れなかったのかしら、

そう感情が動くだけで、

きちんと旅は成立します。

 

自分の手の平を観て

それから

自分が大事にしている人の手の平を

じっと見つめてみて下さい。

どんな皺が刻まれた手でしょうか。

どんな指先の形でしょうか。

貴方を抱き締める時、

その手はいったい

どんな温度を伝えて来るのでしょう。

 

旅に出ましょう。

還る場所を見つめ直す為に。

貴方が立つその場所は

どんな色で貴方を包んでいるでしょう。

 

怖がらなくて良いんです。

皆、寂しい異邦人なんですよ。

独りぼっちで

やっと呼吸しているだけの

旅人達が行き交う世界です。

居場所なんて探さなくても構いません。

自分探しなんて止めてしまえば良いです。

居場所は、

貴方がいるその場所。

探さなくても「自分」は

そこにいます。

桃源郷で生まれ変わった自分が

華やかな生活を送り直すより

今を楽しんだ方がずっと健康的です。

 

健康第一

笑顔第一。

 

旅に欠かせないのは

そんな当たり前の

「貴方」じゃあありませんか。

 

旅をしましょう。

 

春が来ました。