あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

形無きものの作法らしきもの

 1000文字という枠で自分の中に浮かんだ事象について書いています。やり始めたのはここ最近。これが少し楽しくなってまいりました。旅行記を記すには制限を外しますが、日々の雑記はこれが今のところしっくりはまる気がしています。

 1000文字は原稿用紙(400字詰め)2枚半。随筆を書き始めるとつい長文になってしまい、冒頭と末尾の食い違いに自分自身が気持ち悪くなってしまう事があります。規制を掛けるのはそれの防止。誰に見せる物でもない為、ダラダラと書き進めていくのが相応しいのでしょうけれども私の場合は書き進む内にも中だるみするようです。

 私はとてもおしゃべりな方ですから、話の内容には引用や尾鰭を付けたくなります。家族の事、子供の事、身の周りの事に関しては特に記録の意味も込めて出来る限り書き残して置きたくなります。という具合ですから、話は長くなり、まとまりが無くなり、のんべんだらりと末広がりに仕上がります。逆に表現すれば自由。

 私は過去に出版社へ自作の小説を投稿した経験を持ちます。本編の他に著者のプロフィールと原稿用紙2枚分のあらすじを添付するのが応募に関しての必須でした。聞くところによると原稿用紙2枚分というのが、無駄が無く、かつ本人の執筆能力を精査するのに適当なボリュームであるそうです。自作の小説ですから、筆者の思い入れも自然と強くなり、あらすじを書き出すにもつい大仰な表現や感情的な文言を盛り込みたくなります。しかし、それを客観的な視点で添削し推敲し、冷静な目で第三者へ紹介出来る力量というのが実は執筆者として結構大切な能力であるのだと言う事でありました。

 かと言って、ブログ記事にそれを当てはめる必要はありません。与えられた無限の自由形式こそがブログの魅力でありましょうから。ただ、書く事が好きな私にはこれは癖として、文字数であったり言い回しであったり語感であったり余白であったり句読点であったりを自分なりに丁寧に扱いたくなってくるのですよね。他の人にまでこれらを求めているのではなくて、単なる習慣として何となく自分の中に存在する言わば「呼吸法」みたいなものと言えるかもしれません。

 今までで一番お金と時間を費やして来た物こそ自分の強みである、という事を以前耳にした事があります。とするのなら、私はやっぱり「言葉」が好きですし、そこに醸される波長のようなものに心惹かれるのですよね。

 

 

(1000文字雑記)